増刷のお知らせ2014/02/25

データベースの解説本が増刷されるとの連絡があった。ロングセラーになるものを書いてほしいという依頼に応えられているみたいです。なんとなくうれしい。

技術評論社
翔泳社

覚悟の技術と気づきの技術2005/05/01

データベースの技術解説は一通り達成したが、良い設計をするためには技術だけではダメで設計に対する心が出来ていないといけないと、常日頃から思っていた。そこで、趣向を変えて心構えを醸成するものを書きたいと思っていたときに、ソシム社より機会をいただいた。

それまで、会社内の人間観察をしていて、人の思考や行動のおかしさを記録しておいたメモが100種類以上になったので、そこから数十個ピックアップして本にしたものである。

リーダー(指導者)向けの書籍はたくさんある。「ほめて使えば、人は育つ」などは典型てきなリーダー向けの戒めである。しかし、フォロアー(従属者)の立場から見ると、やさしく導いてくれる指導者に恵まれたなら伸びるが、怒りっぽい指導者にめぐり合ったら伸びないことになる。ここでよく考えてみると、やさしいか怒りっぽいかはその人の性格であり個性であって、そうさせる動機は、フォロアーの成果が リーダーの期待に届かなかったからだとフォロアー自身が気づかなければいけない。さもないと、自分の成長はリーダに恵まれる運頼みとなる。これでいいのだろうか?

そこで、フォロアー(従属者)が持つべき心がけについて書いたのが本書である。ただ、説明しただけでは理解されそうにないので、自立していないサラリーマン的こころvs自立しているビジネスマン的こころを皮肉っぽく対比させてみた。自分はどちらのこころで動いているかを知ることで、今までの行動の不自然さに気がついて改めることが出来ればこの本の目的は達成される。

今読んでみて、もっとういい表現方法があったと反省しているが、本書の趣旨を汲み取っていただければ、表現方法の良し悪しは問題ではないと分かっていただけると思う。

■覚悟の技術(2004/11)
2つの正反対の行動で不自然さを皮肉って書いている。
最終的には、「覚悟」つまり腹の据わった行動が大切だと結論している。
執筆の趣旨からいって出版社が付けた副題「プロマネが・・・」はあまり好きではない。

■気づきの技術(2005/5)
これは、続編になる。
覚悟の技術は、自分の不自然さに気づいて覚悟ある行動を原点にすることを知ることが狙いだが、本書は、不自然さにどうしたら気づけるか?そのためにヒントを事例ベースで紹介している。

■観察の技術(未発表)
本来は、覚悟・気づき・観察の技術の三部構成で考えていたが、第三弾はまだ発表していない。
覚悟するためには、気づかなければいけないが、気づくためには自己観察が必要になる。自分のおかしさを観察するにはどうすればいいかを書く予定だが、未着手状態。タイミングを見て3冊をリニューアルするつもりで書こうと思う。

■反響
賛否両論いろいろコメントをもらったが、すべて貴重な意見として頂戴している。

自分の書籍が台湾で販売2004/06/09


データベースの本はずいぶん書いたが、この「データベース村へ、ようこそ(翔泳社)」は、その集大成のひとつである。1部と2部に分かれていて、1部はデータベース全般がさらっと分かり、2部は詳しく学べる構成です。データベースを志す人たけでなく、基礎理論を把握しておく必要がある管理職のひとも概要編だけで大体理解できるように構成してある。理論的に解説するより、話形式で「なぜ?」と疑問から解説が始まる対話形式の構成なので理解しやすいと思う。それでいて、基本はすべて網羅してある。結構気に入っている本である。

日本語版

この本が、中国語に翻訳され台湾で販売されることになった。うれしい気分になった。
台湾語版。

奈良に宿泊したとき、三条通に台湾料理の小さな店を見つけて、結構通っていた。小籠包がおいしかった。その親父と仲良くなり、台湾人もよく来るというので記念に1冊あげてしまった。親父は何の本だかさっぱり分からないようだった。

データベース設計:構築[基礎+実践]マスタテキスト2003/03/01

これは、リレーショナルデータベース構築するために知っておかなければいけない理論を出来る限り分かりやすくまとめたものである。この後で執筆した「データベース村へ、ようこそ」が、読み物風の構成なので対して、こちらは教科書的な構成である。

本書は、説明だけでなく、音楽CDの販売システムを例としてケーススタディを行い、実際にデータベースを設計する流れを体験できるようにした。紙面の関係でシステムは単純化してあるが、今のWEBショップの基本的なイメージはつかめると思う。各章の最後に理解度テストも用意した。書籍の最後には設計上の注意点とエンジニアの心得もまとめておいた。

技術評論社より、末永く愛読される書籍にしてほしいという依頼があったので教科書的で落ち着きのある内容にした。ケーススタディは、自分で設計しながら書かなければいけなかったので、結構大変だった。しかし、2010年3月に4刷というロングセラーになったので依頼どおりの結果になってうれしい。


そこが知りたい、図解よくわかる実践データベース2001/08/01

翔泳社からデータベースがわかる入門書を書いてほしいという依頼があったので、読み物的にかいたものである。古典的な情報処理から始まり進歩おってデータベースの誕生~最新のリレーショナル・データベースそして将来の展望も少々入れて解説していった。

単に、技術を説明するのではなく、情報処理の概念の編編がわかると思う。