ペリカン・スーベレーンM800茶縞2017/04/11

ずいぶん空いてしまいました。コレクションが増えたのでまた少しずつ紹介していきます。

これはペリカンのスーベレーンM800シリーズの茶縞の万年筆です。ペリカンの中ではM800が男性にっとって一番合うペンではないかと思います。サイズや形はトレドと同じで胴軸の材料が違っていてトレドよりは軽く感じます。しかし、普段使いには値段の割に出来のいい万年筆だと思います。
ペリカンM800茶縞
キャップと尻軸は黒に見えますが焦げ茶色で胴軸はキラキラと美しく輝く縞模様です。青龍のペン先に比べると少々硬いですが、僕はちょっと工夫して同程度の書き味に調整しました。

ペリカンの四神シリーズ「青龍」2017/04/12

これはペリカンのトレド系の特別版の万年筆で「ペリカン「四神」シリーズの青龍」を紹介します。四神とは天の四方の方角を司る霊獣で東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武があります。各888本ずつしか製造されていない希少品です。私は辰年なので青龍を探していました。青龍は1995年に販売されたシリーズ最初のもので、もはや手に入らないと思ってたら偶然ある店で見つけました。ほとんど使われておらず、傷もなく、書き味も自分の好みにぴったりで加工は一切不要なくらいの良さ。本当に僕のためにそこにあったと思えるほどの出会いでした。これは買うしかないと速攻で契約しペン先の出具合を好みに調整してもらいました。それ以降は一切手を入れていません。僕いとっては最高の一品です。
現在の万年筆のペン先は硬めです。理由はボールペンの普及で筆圧が強くなってきているため万年筆も片目が好まれる傾向があるからです。しかし、昔からの万年筆派の人はほとんど筆圧をかけないのでしなりのあるペン先を好みます。この時代のペン先はこのニーズを満たしてくれます。
青龍1

龍の彫金が施されている。ズシリと重くバランスがいい。見ているだけでの美しい。
青龍2

ペリカン・トレドはスーベレーンM800と大きさ形は同じですが材料と製造工程がまったく違います。トレドは百を超える工程で一ヶ月以上かけて作られるとそうです。ボディーはスターリングシルバーで芸術性の高い装飾彫金がなされ24Kゴールドが上張りされています。
一本一本が手彫りといわれていますが、それは初代のトレドだけでその後のトレドは機械掘りをベースに仕上装飾だけを手彫りでやっているようです。その違いは一目でわかります。ベースの形は狂いがないのに細部の模様はペン毎にばらつきがあるからです。職人によって違うのでしょう。
初代のトレドは金加工の手作り感が渋く表れていますが、サイズが小さくて軽いので現在のトレドが好きです。
現在のトレドはM900ビッグトレドとM700スモールトレドがあります。女性にはM700がいいかもしれません。

モンブラン・マイスターシュテュック1492017/04/13

モンブランの定番の最高傑作はやはりマイスターシュテュック149です。
限定版もいいのですが、普段使いで酷使に耐えられるしっかりした構造です。ペン先もとてつもなく大きく安心感があります。
149は歴史があります。1950年代に製造されてから改良が加えられて現在に至ります。どの部分が改良されたかを書き尽くすことはできません。目立つ改良点は、ペン芯がエボナイトからプラスティックへ、ペン先が14金から18金へ、ピストンユニットの材質、ペン先のコーチングカラー(金と銀、金銀金)など。
このペンは1992年販売のもので作家シリーズのヘミングウェイと同じペン先とペン芯です。購入時の書き味はいまいちだったので自分で調整しました。
マイスターシュテュック149
葉巻のような太い軸は作家が力を入れて書きまくっても疲れないくらいしっくりと握れます。キャプを尻に差しても差さなくても書きやすいです。女性には大きすぎるでしょう。