覚悟の技術と気づきの技術2005/05/01

データベースの技術解説は一通り達成したが、良い設計をするためには技術だけではダメで設計に対する心が出来ていないといけないと、常日頃から思っていた。そこで、趣向を変えて心構えを醸成するものを書きたいと思っていたときに、ソシム社より機会をいただいた。

それまで、会社内の人間観察をしていて、人の思考や行動のおかしさを記録しておいたメモが100種類以上になったので、そこから数十個ピックアップして本にしたものである。

リーダー(指導者)向けの書籍はたくさんある。「ほめて使えば、人は育つ」などは典型てきなリーダー向けの戒めである。しかし、フォロアー(従属者)の立場から見ると、やさしく導いてくれる指導者に恵まれたなら伸びるが、怒りっぽい指導者にめぐり合ったら伸びないことになる。ここでよく考えてみると、やさしいか怒りっぽいかはその人の性格であり個性であって、そうさせる動機は、フォロアーの成果が リーダーの期待に届かなかったからだとフォロアー自身が気づかなければいけない。さもないと、自分の成長はリーダに恵まれる運頼みとなる。これでいいのだろうか?

そこで、フォロアー(従属者)が持つべき心がけについて書いたのが本書である。ただ、説明しただけでは理解されそうにないので、自立していないサラリーマン的こころvs自立しているビジネスマン的こころを皮肉っぽく対比させてみた。自分はどちらのこころで動いているかを知ることで、今までの行動の不自然さに気がついて改めることが出来ればこの本の目的は達成される。

今読んでみて、もっとういい表現方法があったと反省しているが、本書の趣旨を汲み取っていただければ、表現方法の良し悪しは問題ではないと分かっていただけると思う。

■覚悟の技術(2004/11)
2つの正反対の行動で不自然さを皮肉って書いている。
最終的には、「覚悟」つまり腹の据わった行動が大切だと結論している。
執筆の趣旨からいって出版社が付けた副題「プロマネが・・・」はあまり好きではない。

■気づきの技術(2005/5)
これは、続編になる。
覚悟の技術は、自分の不自然さに気づいて覚悟ある行動を原点にすることを知ることが狙いだが、本書は、不自然さにどうしたら気づけるか?そのためにヒントを事例ベースで紹介している。

■観察の技術(未発表)
本来は、覚悟・気づき・観察の技術の三部構成で考えていたが、第三弾はまだ発表していない。
覚悟するためには、気づかなければいけないが、気づくためには自己観察が必要になる。自分のおかしさを観察するにはどうすればいいかを書く予定だが、未着手状態。タイミングを見て3冊をリニューアルするつもりで書こうと思う。

■反響
賛否両論いろいろコメントをもらったが、すべて貴重な意見として頂戴している。

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