以外と水に強いPILOT Blue Black ― 2014/06/24
万年筆に凝るとインクにも凝るといわれるがその通りでした。
今まではウオータマンのブルーブラックのみしか使っていなかったが、ペンの本数が増えるごとにインクにも興味が湧いてきました。いくつかを使い分けてもいいと思い。最初は何も考えずにウオータマンの赤を追加しました。
しかし、いろいろ調べてみるといろんなインクが出ていることが分かってきました。その中のもっとも貴重な情報は、昔のインクはブルーブラックしかなく、それは色を表している物でもなく、混在する鉄粉が参加して黒くなる化学反応で文字を残していたそうです。文字が水に流れず、光に色褪せず、長期間保存するための工夫たったのです。
この科学的な原理について追及しようとは思いませんが、耐水性に対してはかなり興味がわきました。そこでウオータマンのブルーブラックとレッドの耐水性を調べる実験をすると無残にもあっさりと水に流れて字が消えてしましました。
これはちょっとよくないな~。うっかり濡らしても読めるようなインクはないかと調べていたら、「染料系インクは水に流れる。顔料系のインクは流れない。古典インクは鉄の酸化現象。」という3のグループがあることが分かった。
古典インクは、酸性が強くペン先を錆びさせ、鉄粉がペン先につまるという欠点がありメンテが大変らしい。ペン先に金が使われるのは柔らかさのためではなく腐食対策だったのです。古典インクは毒性もあるので次第に使われなくなり染料系に代わってきたそうです。染料系は色素を水に溶かしたものなので当然水溶性であり、乾いても水に流れる性質は変わらない。その反面色素の配合でいろんな色のインクを作れるメリットがあります。顔料系インクは色の微粒子を水に混ぜたものなので乾くと色の微粒子だけが紙に付着して文字になるそうです。よって乾いた後水をかけても流れることはないそうです。よさそうなインクですが、万年筆の中でインクを乾かしてしまうと洗っても色の微粒子は落ちないので、取扱いには注意が必要で面倒です。
理屈はこのくらいにしておいて、水に流れず安全で手軽なインクはないかと調べてみると、パイロットのブルーブラックが意外と水に強いことがわかりました。手についてもすぐ石鹸で洗えば落ちるが、紙に書いて乾いた直後に水を垂らしてもにじまないから不思議です。しかも、安い部類に入る定番インクなので普段使いには最適だと思います。ただちょっと癖のある匂いがあり好みが分かれると思います。
残念ながら他のカラーインクはみな水に弱いです。その中で結構頑張るのが、NoodlersとDIAMINEという会社のインクです。また1種類ずつしか使っていないが、水に流れるが文字の混成として色が残るので何とか読めます。手についたら石鹸程度で落ちません。漂白剤くらいは必要でしょう。
★結局
常用インクはパイロットのブルーブラック、赤はウオータマンのレッド、NoodlersのCactus Fruit、Diamineのwoodland Green、おまけにもらったIroshizuku土栗で、ウオーターマンのブルーブラックは筆ペンで使うことにしました。
筆ペンに万年筆インク ― 2014/06/24
毛筆用の毛を使った万年筆型の筆ペンがあります。天然の毛か人工の毛かは知りません(どちらでも気にしない)が、毛筆のようにかけて便利です。
しかし、ほとんど冠婚葬祭のときぐらいしか使う機会がなく、、使いたいときにインクが乾いていて使えなかったりします。とにかく、万年筆と違って機会が少なすぎます。。。。
何とか、日常の使い方がないかとずーっと考えていたら、ある案が浮かびました。
★筆ペンを絵筆のように使ったらどうだろう。。。。
万年筆のカラフルなインクを筆ペンに入れたらどんな感じに使えるだろうか?
さっそく、筆ペンとインクカートリッジ内を墨汁インクの痕跡が残らないようきれいに洗浄しました。1日感想させた後ウオーターマンのブルーブラックインクを試しに入れて書いてみました。墨汁インクだと黒々とした字しか書けなかったのですが、ブルーブラックインクで書くと筆の運びに応じて濃淡ができ印象的な字が書けました。
万年筆インクの色は、100種類以上あり、各社の微妙な色の違いを入れたら更にたくさんの種類があり、またブレンドできるインクもあります。こうなると筆ペンにいろんなインクを入れて万年絵筆としても使えるのではないか。。。
ものは試しとちょっとしたスケッチをしてみたが、ノートやスケッチブックに手軽にかけるのでいいかもしれない。絵の具のように自由に色づくりはできないけど、決めた数の色インクだけで表現するのもいいかなと思いました。そんな観点でネットを見ていると万年筆で絵を描くアーティストがいました。筆ペンをそのように使う世界もありだなと思います。